暑いですねーーー。
日曜日に野外のパーティへ参加してきましたが、死ぬんじゃない
かと思いました(汗)アルコールの取り過ぎには気をつけましょ
う。。自戒を込めて。
さて本日受けた漢方相談で
「フーナーテスト」と
「抗精子抗体」に
ついて質問を頂いたのでその話を少し。
フーナーテストの結果が「不良」だったことに、奥様が大変
ショックを受けられている様子でして、18歳年上のご主人様では
なく自分に原因があったことが申し訳ない気持ちでいっぱいだと
のこと。ただ、フーナーは、その日の体調によっても結果は変わ
りますし1回の検査だけではわかりません。そして、何より
「妊娠」において女性側だけの問題ということは、、言い切れま
せんからね。
まだまだ、先は長いかもしれませんが、これだけは言えますっっ!
よからぬ心配をしてストレスを
掛けることだけは避けましょう!
ストレスは百害あって一利なしです。
→→美味しいものでも、食べにいきましょう!(笑)
●Huhner不良 ≠ 抗精子抗体
===フーナー不良は抗精子抗体を保有しているとは限らない===
Huhnerテスト(フーナーテスト)とは、排卵期の性交後、
9〜24時間後女性の頸管粘液を採取する検査で、精子が頸管を
通過できるかどうかを調べます。つまり、性交後に頸管粘液内で
運動性を保った精子が存在しているかによって
妊娠成立までの第1のチェックポイント
「そもそも、精子は子宮にたどり着いていますか?」
がわかります。ここで「不良」と診断されれば、精子が女性の
子宮内に入れていないので当然、卵子と出会うことができず
この時点で自然妊娠が期待できません。
原因としては以下のようなものがあげられます。
抗精子抗体に関係する部分は、
4.免疫因子の項目に入ります。
フーナー不良の際に抗精子抗体の存在は疑われますが、その他の
原因の可能性ももちろん考えられます。
中医学では、たとえこのような免疫異常があった場合でも個人の
体の環境やバランスを整えていくことで、改善の方法を探って
いきます。2.は後日どこかで記載するとしても3.4.については、
漢方の本領発揮!という分野ですので是非とも、多くの人に
その恩恵を受けてもらいたいなーと思います。
3.頸管因子による不妊について
①頸管粘液産生不全
→粘液量が少なく、粘稠度が高いため精子が通過しにくい状態で
エストロゲンの作用不足やクロミッド、セロフェンなどの長期
服用など、内分泌異常が関与しているケースがありホルモン療
法などが行われます。
◎漢方薬では↓
ホルモン(内分泌)バランスを整えることで、体質改善に
努めます!
②頸管炎
→頸管が炎症を起こしていることによって粘液の性状が変化して
いるので抗生物質などが投与されます。
◎漢方薬では↓
おりものに異常な色や臭い、腹痛が伴う場合は、炎症を
抑えたり、体に溜まった余分な水分(痰湿)を取り除く
漢方薬を、抗生物質に併せて使用します。
③頸管ポリープ
→頸管にできてしまったポリープが精子の通過を邪魔している
ため、そのポリープを切除します。
④頸管狭窄
4.免疫因子による不妊について
抗精子抗体の存在や、自己免疫疾患や、胚と母体の免疫学的な
相互作用の関連性が考えられていますが、はっきりしたことが
分かっていないというのが現状です。
①抗精子抗体
→男性で検出される場合(自己抗体)と女性で検出される場合
(同種抗体)があり、男性が抗体を保有しているかは、
イムノビーズテストによって鑑別され保有していれば顕微授精
になります。女性が抗体を保有しているかは、精子不動化試験
によって鑑別され、抗体が多いか少ないかによってタイミング
ステロイドの服用、人工授精もしくは体外受精、治療方針が
異なります。
◎漢方薬では↓
生殖機能や免疫機能を司る「腎」という機能システムに関係性
が深いと考えられているので、AIHをするかどうかに関わらず
「補腎」を行い、免疫機能を整える漢方薬を服用することで
体質改善を期待します。
<
免疫機能を整える (邪=抗体)>
1.内部環境の安定(邪を体から排泄する機能)
2.自己防衛機能(邪に対する防御機能)
3.細胞の突然変異防止
②抗透明帯抗体
→女性側に検出され受精障害、着床障害をきたすと言われて
いますが、抗透明帯抗体検査は一般的ではないので、治療
方針が決定するまでの臨床的意義は確立されていません。
③その他の免疫異常
mitsueより