2013年6月18日火曜日

アンジーの乳腺切除について思うこと


アンジーの乳がん予防手術の後、もろもろ各界に動きが出てきましたね。
-------------------------------------------------------------------------------------

米国の最高裁判所が人体から抽出分離した人間の遺伝子にパテント(特許権)を付与することはできないという判決を下しました。
-------------------------------------------------------------------------------------
バイオ/ゲノム•ベンチャーのミリアッド•ジェネティクスが、抗がん剤の研究に際し
人体から抽出分離したDNAシーケンスにパテントを取得したことに対して
分子病理学会の研究者たちが訴訟を起こし、その判決が無効になったという話です。

このパテントが認められたままだと、乳がん因子に関する診断テストの度にフィーが
発生するし、遺伝子、創薬研究においては、侵害をしていないかを確認して
進めなければならず膨大なコストと時間がかかります。

つまり、人から取れちゃうDNAに特許はないのでどんどん遺伝子分野の研究
すすめちゃって下さいね〜という話なので、関連ビジネスが益々活発に
なっていくことは間違いありません。

http://www.myriad.com (←アンジーが検査した製品会社のHP)
http://www.oncotypedx.com/ja-JP/Breast/Breast.aspx


アンジーの乳腺切除のニュースを聞いた時は本当にびっくりしました。
「え?そこまでする?」というのが本音でしたが、私の中で科学技術が
社会と倫理をかえていくのは仕方ないと確信した日でもありました。

漢方のお仕事をはじめるまで、卵子/精子を凍結したり、顕微鏡培養だったり
ミクロレベルで行われているものは、日常から遠いお話だと思っていたのですが
気付いたら約40人に1人が体外受精で誕生する時代になっていました。


「医療のどこからどこまでが倫理的にOK or ×なんて線引きが本当にできるのか?」
ずっと疑問を持っていましたが、何となくアンジーの件ですっきりしました。
何か引っ掛かるものがあったとしても、人が求める限り科学技術は進歩するし
逆もまたしかり。それが個人の生き方だから!と言っちゃえば、人々はその人の
生き方を尊重し、幸福を望むのではないでしょうか。

子供の為、仕事の為、、、起こりえるリスクを排除すること。
生きる意味なんて人それぞれです。



乳がんの遺伝子検査は日本でまだまだですが、検診にはいきましょうね。
乳がん経験者からのメッセージを集めたFBがあります。
ちょっとショッキングな映像があるので閲覧注意です。


http://www.change.org/petitions/facebook-stop-censoring-photos-of-men-and-women-who-have-undergone-mastectomiesThe SCAR Project(Breast Cancer Is Not a Pink Ribbon, Volume 1)とは、写真家David Jayさんが始めた乳がん経験者の本当の姿を映し出すプロジェクトです。Facebook上でも公式ページがあり、主に若い女性で乳がん経験者の乳房切除後の写真を載せています。(リンクを貼っておきますが、閲覧ご注意下さい)
https://www.facebook.com/pages/The-SCAR-Project/255064983743?fref=ts

mitsueより

0 件のコメント:

コメントを投稿