2012年4月17日火曜日

二日酔い、飲み過ぎの予防と対処法 その2

二日酔いと言って名前があがってくる
有名な漢方薬として

1.五苓散(ごれいさん)
2.黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

があります。

この2つ全く違う系統のお薬なのに、どちらも
医療用医薬品としての効能効果に「二日酔い」の適応
しっかりとっておりまして

漢方のなせる技というか、、、
その万能さに心酔しちゃう訳です♡


ウコンの力もいいんですが、
飲む前に1包、飲んだ後に1包
本当におすすめです。

次の日「あれ???」みたいな感じになります。

※あくまで個人の症例報告として記載してます(笑)
通常は1日2〜3回食間、食前に服用するものなので
医師、薬剤師の指示にしたがって適正使用を心がけましょう。


この2種類のお薬、状況、個人の体質に応じて
どちらかと言えばこちらかな?( 1 or 2 )というのは
やっぱりあるので、参考までに。

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1.<五苓散(ごれいさん)>
水分循環をよくする漢方薬です。

水分循環を改善し、無駄な水分を取り除きます。
具体的には、はき気や嘔吐、下痢、むくみ(浮腫)、
めまい、頭痛などに適応されるとあります。


比較的個人のもつ体質に関わらず、
幅広く服用できるお薬なのでどちらかというと
私はこちらをベースに、時によっては+α黄連解毒湯。
という感じでしょうか。

【参考】
沢瀉(たくしゃ) 15g :通利小便、袪湿泄熱、除痰飲
茯苓(ぶくりょう) 9g :利水滲湿、健脾補中、寧心安神
猪苓(ちょれい) 9g:利水滲湿
白朮(びゃくじゅつ) 9g :健脾益気、燥湿利水
桂枝(けいし) 6g :発汗解肌、温通経脈、通陽化気


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2.<黄連解毒湯>
→体内にこもってしまった余分な熱を
 冷ます作用がある漢方薬です。



お酒に酔いやすく、顔がすぐ赤くなってのぼせてしまったり、
頭が痛くなる人は酒毒を消すこちらの方がよいかもしれません。
酒毒ヲ解スルニ妙ナリ中国歴史医学書外台秘要方』より


ただし、実(じつ)タイプの方に用いるお薬なので
普段から体力があまりなく胃腸が弱かったり、
寒がりの傾向がある人は五苓散の方をおすすめします。

【参考】
黄連(おうれん)3〜9g:清熱燥湿、清熱瀉火、清熱解毒→中焦
黄芩(おうごん)6g:清熱燥湿、清熱瀉火、解毒涼血→上焦
黄柏(おうばく)6g:清熱燥湿、清熱瀉火、清熱解毒→下焦
山梔子(さんしし)9g:清熱瀉火、清熱利湿、清熱涼血、清熱解毒


Ciao!
mitsueより

2012年4月16日月曜日

二日酔い、飲み過ぎの予防と対処法 その1

初夏の野菜の真薯。(そら豆/トウモロコシ/タマネギ/はと麦)
消化促進・むくみ解消に。


昨日の「鍋島さんと薬膳」からの引き続き


●二日酔い、飲み過ぎによって起こる症状は
  中医学的にどう考えるか?

①体に熱がたまる
②消化器周辺への水分停滞

中医学ではアルコールは熱性の飲料とされているので
飲めば飲むほど体に熱がたまってきます。
この熱が強ければ、胃を熱くして炎症を起こさせ
さらに熱は上へ上がる性質があるため、
喉や口の中を渇かせています。

一方で、消化器系は冷たい飲み物によって機能低下を
起こすのでたくさん飲んでしまったアルコール(水分)を
処理できず、処理しきれなかった水分がそこに停滞し
胃がムカムカしたり、食欲不振をまねきます。

性質が「熱」のアルコールが「冷たい飲みもの」としても作用。
とっても複雑なんですが、、(笑)

対処のポイントは

●過剰にたまっている「熱」を下げる
消化器系の働きをUPさせると同時に
  余分な水分を排出させる

この二つです。


西洋医学の観点からも、
二日酔いの原因とされるアセトアルデヒドが
体から出て行けば、症状もおさまってくるように

中医学でも、
体にとって邪魔なものを外に排出するすなわち解毒
をさせるということが重要なのです。

●具体的に何をすればよいか?

まずは自分の「舌」を使って消化器の状態を
確認してみて下さい。

鏡で舌を観察し、厚いねっとりとした
苔が生えたような状態になっていれば、
消化器周辺に水分が停滞し
その機能が低下しているサインです。

普段から、
舌が真っ白な厚い苔がありますが、、みたいな方は
しばらく脂っこい食べ物を避けて
消化のよい食事に切り替えましょう。

日々のケアとしてherb.decoの006番をコーヒー1杯の
変わりに飲んで頂いても変化があると思います(キリッ

是非宜しくお願いします m(_ _)m →006へ


舌の苔の状態は、体調の変化に伴って
敏感に変化していきますので
消化力が回復するにつれて、
舌の苔がスッキリしてきます!

状態の確認をしたら、次は飲んでおきたい
漢方薬です。

ciao!
mitsueより



2012年4月15日日曜日

鍋島さんと薬膳

今月末に薬膳と日本酒のコラボ企画があるのですが
そこでお茶を出させて貰えるとのことで、
生薬のチョイス、用量、味、いろいろな事を踏まえて
商品開発中です。



こちらは昨年、
黒川先生の和薬膳と佐賀の酒「鍋島」さんとが
コラボ企画した時のPHOTO。
(社長さんに持って貰ってます//すみません)


その時、楽しんだお酒のリストは

その1、鍋島 しずく 大吟醸
その2、鍋島 吟醸 Summer Moon
その3、鍋島 特別純米
その4、鍋島 純米活性にごり
その5、鍋島 純米吟醸 あらばしり 山田錦 精米50% 生
その6、鍋島 純米吟醸 赤磐雄町 精米50% 火入れ
その7、鍋島 特別本醸造
その8、鍋島 生モト純米 熊本酵母 八反錦 精米60%

全部で8種類!
どれだけ飲むねーーん(笑)という感じにもみえますが、
どのお酒も個性があって本当に美味しかったので
たっぷり飲んで帰ったのを覚えています。
しかし、飲み過ぎですね。。

※これから暫くして、Yahoo!ニュースにも出てましたが
「鍋島」はインターナショナル・ワイン・チャレンジの
(SAKE部門)で大吟醸が最優秀賞を獲られるんですよね〜。
おめでとうございます!!世界の鍋島ですね。

http://nabeshima-saga.com/

現在、完売状態が続いているとのことですが
一度、飲んでみて下さい。日本人で良かったと思うはずです♡


さて、この日は黒川先生の体に優しい薬膳料理によって
体にお酒が残ることなく、調子の良い次の日を
迎えられた訳なのですが、通常はめったに
お酒と食材について考え抜かれたお食事なんか
食べられませんので、翌日のお酒が残ってしまうことが
あると思います。


明日は、この二日酔いと飲み過ぎについて
何とかできないか、、という話です。


Ciao!
mitsueより

2012年4月14日土曜日

漢方茶が購入できるようになりました!!



4月9日に無事「herb.deco」のWEBサイトで
漢方茶が購入できるようになりました!!


ここまでくるのに、、
ほんとに、ほんとに、のんびりし過ぎましたが
今は【やりました感(笑)】でいっぱいです。

できあがったサイトを眺めながら
ここに至った長ーーーい経緯をふりかえり、

「日々のちょっとしたケア」の重要性を
思い直した訳でした。

●美味しく飲めて、続けられるお茶

漢方薬は高いでしょう?
煎じたりするのがめんどくさいでしょう?
苦くて美味しくないでしょう?

患者さんのおっしゃるごもっともなご意見から
はじまったお茶作り。

少しでも簡単に、
続けられる美味しいお茶を提供できる様に、
お客様のことを考えて試行錯誤する時間は
とっても楽しかったです。

後は、その気持ちと共に生薬の持つ力が
お客様の体の奥まで届けられるよう頑張ってPRします(笑)

●ネーミング

最近の漢方勉強会でピクノジェノール(樹皮)のお話が
出たんですけど、こちらヨーロッパでは「飲む化粧水」と
呼ばれているそうで、、

いいネーミングですね。

飲む化粧水かぁ。
その名前、使いたい!!(笑)


ciao!
mitsueより

2012年4月13日金曜日

春の薬膳でお花見


今週の月曜日に、お花見に行ってきました。
黒川先生を筆頭に、薬膳関係の女史たち8名。

「テーマは春の薬膳」ということで、
色とりどりのお弁当を先生のお家でつくって
お出かけしたのですが、

GWにも使えるお弁当メニューなので
レシピのUPを希望しているところです(笑)

http://ra-story.com/(←たぶんUPされるはず)

シャンパンの辛口があうと思われます♡


、、、春ですね〜♬

デトックスの季節なので、それにあわせて
中医学的記事を書かないといけないのですが、
仕事が追いついていません。

頑張らないと。。


ciao!
mitsueより