新たな問題も増えていきます。
年を追うごとに、少しでもこの複雑化した社会問題の解決に
仕事として関わり、貢献できるよう時間を使いたいと思うようになりました。
何なんでしょうね。不思議です。
最近読んだ不妊に関する3つの本(学会誌)を並べてみると
いろいろ気付かされることがあります。
1、医療者側が求められる不妊治療のケアについて学術集会時の学会誌
2、言わずとしれた体外受精の実績は国内随一。
「加藤レディースクリニック」のKLCメソッド本
3、大反響のあった、毎日新聞連載を単行本したもの。
晩婚化時代の、妊娠、出産の最前線で当時者の声をすくったドキュメンタリー
加藤先生の2の本は、体外受精の流れを事細かく説明して下さっているので
読んでいても、不妊治療に対する精神的な不安が軽減されていきます。
採卵件数が年間2万件を超える実績から独自に考えだされた治療方針は
素晴しいですし、短期間での治療がどれだけ求められているのかがわかります。
一方、1、3は、不妊治療について知れば知る程、
考えさせられることが多く不安が募っていきます。
特に3は、できれば向き合いたくない不妊治療の影の部分が載っており、
個人的には読むのにパワーを要しましたが、現実を知るにはとても良い本でした。
はっきりいって、不妊治療は複雑すぎます!
そもそも、不妊症は病気ではないので医療におけるスタート地点が
通常と全くことなります。
病気ではないので、何かを失った訳でもなく、
得られるかもしれない、もしくは、得られるであろうと想像していた人生が
手に入れられなかった時、可能性の追求をどこで諦め、
どのように人生のSTORYを書き換えていくか。
↑一部の人にとっては仕事とか結婚などに置き換えて
イメージできる部分は少なからずあると思いますが、子供を持つ、持たないは
特に周囲(パートナー、家族)との関係性と社会性に影響を及ぼす為複雑化される
傾向にあるようです。
晩婚、離婚、再婚が珍しくない時代になりましたが
漢方相談にいらっしゃる方の家族背景も本当に様々です。
30代後半、お互い再婚同士で子供は欲しいなんて、
前の結婚の時には思っていなかったのに、今回は欲しい。
(もしくは、一方にお子さんがいらっしゃったり)
結婚・出産は他人事と思っていた晩婚者。
そんなの、年齢に関わらず可能性があるなら求めて当たり前です。
社会性の強い医療モデルをもちカップルの生活をコントロールする
(身体的、精神的、経済的、時間的負担)治療プログラムをもって、
妊娠するとは限らない到達点に向かうのが不妊治療です。
妊娠するとは限らない到達点に向かうのが不妊治療です。
mitsueより
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